Texas Instruments 技術情報

LaunchPad CC1350でIoTにも活用できるSub-GHz無線通信を試そう!

[最終更新日 : 2016/11/18]


こんにちは。
最近、巷ではIoTが本当に流行ってますね。その中でも、特に低消費電力で長距離の無線が飛ばせるSub-GHz帯(サブギガ帯)の通信が注目を浴びているように思います。このSub-GHz帯とさまざまセンサーを組み合わせて数km~数十km離れたIoT端末の状態を監視するといったアプリを実現することができます。

本日は、Texas Instruments社の評価ボードを用いて、Sub-GHz帯通信を評価するための実験環境を構築してみようと思います。

Sub-GHz(サブギガ)とは?

最近よく耳にするSub-GHz(サブギガ)は、315、433、868、915、920MHzなど1GHz未満のISMバンドのことです。Wi-FiやBluetooth、Bluetooth Low Energy(BLE)などでは2.4GHz帯を使用していますが、Sub-GHz帯はこれらと比較して通信飛距離が長いという利点があります。たとえば、遠く離れたセンサーで何かを感知したら現場に駆けつけるといったことが実現できるようになります。

この記事ではワイヤレス規格については触れませんが、当社では初心者のから無線規格や無線製品の開発に必要な知識を習得できるセミナーを開催していますので、ご興味のある方は以下をご覧ください。

セミナーレポート「初心者のためのワイヤレスセミナー」

機材の準備

記事で使用する機材は以下のとおりです。

評価ボードLAUNCHXL-CC1350 x2台

最近では、2台の評価ボードが含まれている入門バンドル版のLAUNCHXL-CC1350US-STARTERもありますがどちらも価格は一緒です。

ご購入、納期確認等のご相談につきましては、以下よりお問い合わせください。

お問い合わせはこちら

Code Composer Studio(CCS)

CCSは無償評価版をWebから入手することができます。入手方法、インストール方法については、以下に記載されていますのでご覧ください。

GSG:CCSv6 installation

Windows PC(Windows 7, 64bit CPU)

当社では上記のPCを使いました。CCSを動作させるために必要なスペックについては以下をご覧ください。

System Requirements

動かしてみよう

さっそくですが動作させてみたいと思います。マニュアルを読むよりもまずは動かしてみたいですよね。

箱から取り出そう

  1. 今回の目的は無線通信している環境を作ることですので、評価ボードは2台使います。
  2. 写真は以下のとおり。箱には評価ボードと、micro USBケーブルが入っていますので、それを使ってPCと評価ボードを1台だけ接続してください。電源はUSBバスパワーで供給されますので、これで準備完了です。

Code Composer Studio(CCS)からResource Explorerを立ち上げよう!

  1. 次に、TI社の統合開発環境IDEである、Code Composer Studio(CCS)を起動します。
  2. CCSが起動したら、View --> Resource Explorerを立ち上げてください。
  3. Resource ExplorerはCCSでサポートされているさまざまなデバイス向けに、サンプルコードやデバイスドライバを提供する機能です。

    この機能がサポートされてから、わざわざTIのWebサイトにサンプルプログラムを探しに行かなくて済むので非常に便利です。

    今回は、RF Packet TXRF Packet RXの2つを使用します。

    RF Packet TXを選択した状態で、画面右のルービックキューブのようなアイコン(CCSアイコン)をクリックすると、サンプルプログラムをCCS上にインポートすることができます。サンプルのインストールが済んでいない場合にはすぐ下のボタンからインストールを済ませておいてください。

TX側をビルドしよう!

  1. インポートが完了したら、バグ(虫)ボタンをクリックしてビルドすることができます。
  2. ビルドすると、自動的にデバッガが立ち上がって、ターゲットボードに実行イメージを転送しますので、PCと評価ボードはつなげたままにしておいてください。

  3. ビルドが完了すると以下のようにmain()関数の先頭まで来ていることがわかります。
  4. CC1350はFlashを内蔵したワイヤレスチップになっていますので、この状態で既にプログラムの書き込みまでが完了ししています。

    次に、実行(Run)ボタンをクリックするとLED(GREEN)が点滅してパケットの送信が開始されます。これでTX側のプログラムは一旦完成とします。

    USBケーブルを抜く前にターミネートボタンを押してデバッガを終了しましょう。ターミネート後にUSBケーブルを抜いてください。

RX側をビルドしてRunしよう!

  1. もう一台の評価ボードとPCを接続して、再度Resource Explorer画面を開きます。
  2. 今度はRF Packet RXをインポートしてビルドします。すると、同様にデバッガが起動してmain()関数先頭でとまっている状態になるはずです。

  3. RX側をRunさせてみます。この状態ではTX側がまだ動作していませんのでRX側の端末は何もおこりません。

TX側も走らせる

  1. TX側の端末に電源を供給してみます。
  2. USBケーブルをPCと接続してもよいですが、写真ではUSBのAC電源から供給してみました。

    TX側が動作することでRX側にパケットを送りLEDを点滅させます。TX側のリセットボタンを押すと、RX側もパケット受信がストップしますので、LEDがOffになります。

  3. このような形で、簡単にサンプルプログラムを動作させることができます。
  4. 他にもCC1350にはさまざまな機能がありますので、サンプルプログラムでまずは動作確認をしてみてください。

Next Step - 次に進めるには

TIのWebサイトにはさまざまな情報があります。この記事にご興味をもたれた方は以下もご覧になってみてください。きっと参考になるはずです!

最後まで記事を読んでいただきありがとうございました。

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