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ネットワーク対応自律走行車の実現に向けて5G Lab Germanyと共同研究を開始

2016年03月02日

5Gネットワークのエッジコンピューティングサーバを介した

運転支援システムなどのアプリケーション分野において、

IDTのRapidIOインターコネクト、タイミング、同期に関する技術を活用

IDT ®は本日、ドイツのドレスデンに拠点を置く5G Lab Germanyとのコラボレーションのもと、今後数年かけて5Gタクタイルネットワークに関する研究を行うことを発表しました。これにはIDTのテクノロジーを活用したネットワーク対応自律走行車の実現なども含まれます。このプロジェクトは、各種5G技術とシステムを変容させるアプリケーションとの結合を目指す5G Lab Germanyの取り組みを拡張するものです。プロジェクトの中核を担うのは、IDTの低レイテンシRapidIOインターコネクトテクノロジーです。この技術は、今日の世界中のほぼすべての4G通話で利用されているほか、さまざまな航空宇宙・防衛システムのリアルタイムセンサー解析で利用されており、自律走行車にも適用可能です。

 

IDTのRapidIO テクノロジーに基づいて、5Gネットワークに関する2つのテーマについて共同研究が行われます。第1に、100nsレイテンシRapidIOスイッチング/インターコネクトテクノロジーを利用して、自動車を5G基地局のエッジコンピューティングサーバと接続することで、自動車をコネクテッドアプライアンスに変容させるという5G Lab Germanyのビジョンを現実化します。第2に、RapidIOテクノロジーを通じて、多数の車載センサーをリアルタイムで接続することで、自動運転システムやコンピュータベース運転支援システムに欠かせないミッションクリティカルなセンサーフュージョンネットワークを実現できるか、その可能性が検討されます。RapidIO接続のヘテロジニアスコンピュータネットワークは、自動車をはじめとするさまざまなネットワークデバイスを支援するべく、リアルタイムで解析を実行します。

 

5G Lab Germanyの代表でVodafone Chair Mobile Communications Systemsの代表も務めるGerhard Fettweis博士は、次のように述べています。「ドイツが世界の自動車産業のリーダーであること、5G Lab GermanyがIoT(Internet of Things)の研究を専門としていること、そして、IDTが低レイテンシのインターコネクト技術や市場をリードするタイミング製品ポートフォリオを備えていること。このすべてが組み合わさることで、自律走行車をはじめとして、タクタイルインターネット時代のミッションクリティカルなリアルタイムプラットフォームの課題に取り組む体制が整います。5Gネットワークでは往復1ミリ秒以下という厳しい制約が課せられており、自動車や基地局、エッジコンピューティングサーバには、低レイテンシコンピューティングプラットフォームが必要となります。今回のプロジェクトでは、IDTのRapidIOテクノロジーや関連するタイミング製品を通じて、必須条件とされるハイパフォーマンスコンピューティングノードの接続が実現できるのか、その可能性を探ります」

 

今回のコラボレーションは、IDTが先日発表したRapidIO製品の RXSシリーズと、オープンコンピュートプロジェクト(OCP)ハイパフォーマンスコンピューティング(HCP)グループのIDTパートナーが開発したコンピューティングアプライアンスをベースとしています。OCPのプロジェクトは、x86やARM、Power Architecture、GPU、FPGAが混在するヘテロジニアスコンピューティングをサポートします。

 

IDTの最高技術責任者(CTO)兼グローバルオペレーションズ部門担当バイスプレジデントであるSailesh Chittipeddiは、次のように述べています。「コンピューティングは、それが必要とされる場所、つまり、エンドユーザーの近くへと移動していきます。また、リアルタイムの処理、つまり、優れたシステム同期を実現する低レイテンシのインターコネクトが必要とされます。ネットワーク対応自律走行車や5Gエッジコンピューティングサーバの技術的ニーズが明確になるにつれ、IDTのリーダーシップが継続することもはっきりとしてきました。これまでにワイヤレス基地局や航空宇宙といった市場向けに1億1000万個以上のRapidIOポートを出荷してきたIDTは、これからも、マルチプロセッサ/マルチセンサーネットワークによる分散コンピューティングの開発を牽引し続けます」

 

Chittipeddiは、次のようにも述べています。「IDTは、先日完了したドイツ企業ZMDIの買収により、車載プラットフォームやセンサープラットフォームの技術ポートフォリオを拡充しました。この技術は、自律走行車や関連する5Gソリューションにおいて極めて重要な役割を果たします」

 

共同研究の最初の詳細報告や今後の展開については、6月19日~23日にドイツのフランクフルトで開催されるInternational Supercomputing Conference、および9月21日~22日にドイツのミュンヘンで開催されるMobile Edge Computing Congressで発表される予定です。