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VCO内蔵PLLシンセサイザ「ADF4355」の提供を開始 基地局の性能およびワイヤレス・サービスの質を改善

2016年01月25日

アナログ・デバイセズ社(NASDAQ:ADI)は本日、モバイル・ネットワーク事業者向けに、携帯電話基地局の性能およびワイヤレス・サービスの品質を改善する、電圧制御発振器(VCO)内蔵のPLLシンセサイザ「ADF4355」を発表しました。この新しいVCO内蔵PLLシンセサイザは、最高6.8GHzの周波数帯まで動作し、キャリア周波数に対して大幅なマージンを確保することができます。

ADF4355 PLLシンセサイザを携帯電話基地局に組み込むことにより、これまでにない高い周波数と低いVCO位相ノイズが実現できるため、ワイヤレス・サービス・プロバイダは通話のスループットを高め、携帯電話の通話エリアを広げることが可能です。そのため、コストを大幅に増加せずに、より多くのユーザーにサービスを提供することができるようになります。ADF4355の高い周波数帯は、ポイント・ツー・ポイントおよびポイント・ツー・マルチポイント・マイクロ波回線、衛星/VSATシステム、測定器、さらにその他の無線通信機にも同様の優れたスループットを提供します。

ワイヤレスおよび工業用アプリケーションでは、RF信号の送受信システム全体の性能を決定する上で、VCOの位相ノイズ性能が極めて重要な役割を担っています。このような周波数生成用途では、RFローカル・オシレータ(LO)用のPLLシンセサイザの選択がシステム設計を検討する上での鍵となります。

ADIのADF4355ワイドバンドPLL VCOシンセサイザは、周波数生成アプリケーションのための厳格なVCO位相ノイズ要件に適合するとともに、クラス最小の5mm × 5mm LFCSPパッケージで他のPLLデバイスに対してコスト競争力のあるオプションを提供します。それにより、可能な限り最も低い位相ノイズの提供、周波数カバレッジの拡大、フットプリントの縮小、さらに動作温度範囲の拡張が可能になるため、リスクを低減することができます。

ADF4355 PLLシンセサイザに内蔵されたVCOの出力周波数範囲は、3.4GHzから6.8GHzとなっています。VCO周波数は1、2、4、8、16、32、または64の分周回路に接続されているため、最低54MHzのRF出力周波数を生成することが可能です。これにより、ADF4355は、54MHzから6800MHzまでの連続した範囲をカバーすることができます。ノイズのアイソレーションが必要なアプリケーション向けには、RF出力段はハードウェアでもソフトウェアでも制御可能なミュート機能を特長としています。ADF4355 PLLはフラクショナルNまたはインテジャーNのいずれかで動作し、38ビットのモジュラス分解能によって、リファレンス入力周波数とは関係なく、正確なモードの周波数動作を提供します。

全てのオンチップ・レジスタの制御はシンプルな3線インターフェースを介して行われます。ADF4355は、内蔵のチャージポンプおよびVCOが4.75Vから5.25Vの電源で動作し、その他のアナログおよびデジタル回路は3.15Vから3.45Vの電源で動作します。ADF4355はまた、ハードウェアおよびソフトウェア・パワーダウン・モードも備えています。

ADF4355ワイドバンド超低ノイズ・シンセサイザの主な特長:

54MHzから6.8GHzのRF出力周波数範囲

超低VCO位相ノイズ:1.7GHzで1MHzオフセット時 -144dBc/Hz(typical)

高分解能38ビット・モジュラス

動作温度範囲:-40℃から+85℃

デュアル差動出力

PLLシンセサイザ設計およびシミュレーションツール「ADIsimPLL」にてサポート

RMSジッタ:150fsec(typical)