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22日 IoTアプリケーション機器の動作寿命を伸ばす 超低消費電力マイクロコントローラ新シリーズを発表 ~セキュリティ・信頼性機能を損なわず、業界最少レベルの低消費電力を実現~

2016年02月22日

アナログ・デバイセズ社(NASDAQ:ADI)は本日、同社マイクロコントローラの超低消費電力モデルとなる新製品ADuCM302xシリーズを発表しました。本製品は、セキュリティ機能と信頼性機能を一切損なうことなく、IoTアプリケーション機器の動作寿命を伸ばし、運用コストを削減できるように設計されています。ADuCM302xマイクロコントローラは、アクティブ・モードで38μA/MHz未満、スタンバイ・モードで750nA未満の超低消費電力を特長とし、バッテリ交換や再充電までの期間を延長できるため、搭載機器の利便性を高めるとともに、維持コストを削減します。また、電力効率の向上により、バッテリ個数の削減や小型化によるコスト削減を実現でき、頻繁なバッテリ交換が現実的ではないという観点から見送られてきた分野においても、新たに応用製品を開発できるようになります。従来品の多くが電力効率を示す各種ベンチマークをクリアするため主要機能を犠牲にしているのに対し、ADuCM302xシリーズは、信頼性および安全性に関する各種機能に一切の妥協がありません。アナログ・デバイセズは、IoTの中核となるマイクロコントローラを提供することで、システムレベルのソリューションに貢献します。本製品によってセンサーノードでも、よりインテリジェントな処理が可能になります。本製品は、互換性のあるADIのセンサーおよびワイヤレス通信技術の広範な製品ポートフォリオを補完し、最大の効果を発揮させます。また、本製品対応ソフトウェアおよびハードウェア開発キットを利用することで、より簡単に、それぞれのアプリケーション特有のニーズにも適合できるようになります。

シリーズ第1弾として、ADuCM3027(128kBフラッシュ・メモリ搭載)とADuCM3029(同256kB)を提供します。フラッシュ記憶容量のみ異なる両製品は、EEMBC(Embedded Microprocessor Benchmark Consortium)の公認ULPBench™ベンチマーク・テストで245.5ポイントを獲得するなど、他の汎用プロセッサを大幅に上回る性能を備えています。両製品に搭載された32ビットARM® Cortex®-M3プロセッサは、性能と消費電力とのバランスを最適配分できるよう簡単に設定できるうえ、セキュリティと信頼性に関わる各種必須機能については、設定に関わりなく常時提供されます。ハードウェアとソフトウェアの各種保護メカニズムを組み合せて協調させることで、より高速な暗号化を実現しました。これにより、未認証ユーザーが機器内部の情報を読み取ることを防ぐ読み取り防止機能、さらには機器のプログラムが不正コードにより書き換えられることを防ぐ回路内書き込み防止機能をも実装しています。また、スタンバイ・モードでの電圧モニタリング機能やフラッシュ・メモリ上のエラーを自動修正する機能によって、誤作動やシステム障害につながりかねないデータ損壊を予防的に回避できるようになり、機器の信頼性を高めます。

ADuCM302xシリーズの主な機能

単電源動作
最大26MHzのARM Cortex-M3プロセッサ(MPU搭載)
最大256kBのフラッシュ・メモリ(ECC対応)を内蔵
オプションの4Kキャッシュでアクティブ・モード時の消費電力削減
64kBのシステムSRAM(パリティあり)
パワー・マネージメントとオプションの降圧コンバータを内蔵し、電力効率を向上
自動タイムスタンプ機能で、Flex RTCによるセンサーの同期が可能