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日本TI、業界初の誘導性差動近接センサ製品を発表

2016年05月13日

スイッチング・アプリケーションに高い信頼性を提供するほか、 機械的な設計を簡素化する最新の誘導性近接センサ

SCJ-16-011
2016年5月12日

日本テキサス・インスツルメンツは、デュアル・コイル・アーキテクチャを搭載し、温度変化による特性の変化や、部品の経時変化を自動的に補正する、業界初の誘導性差動近接スイッチ製品を発表しました。新製品の『LDC0851』は、基板上に構成されたパターン・コイルを使って鉄などの導電性物質の有無を検出します。この独自の手法によって、パーソナル・エレクトロニクス製品、家電、産業用機器や通信などのアプリケーションにおける、押しボタンやドアの開閉検出、ボリュームなどの回転速度や方向の検出といった様々な機能を、低価格、かつ高い信頼性で実現できます。『LDC0851』のサンプルご注文に関してはこちらをご覧ください。

『LDC0851』は、周囲温度の変化にかかわらず、センサとなるコイルの直径に対して1パーセント未満の精度を実現できます。これにより、製造時の校正作業が不要になるとともに、構成部品によるばらつきも最小限にできます。また、『LDC0851』は磁石を使用しない非接触のスイッチング手法です。従来のセンシング・テクノロジとは異なり、ごみや塵などの劣悪な環境への耐性を備え、高い信頼性で低価格のソリューションを提供します。『LDC0851』デバイスは、『LDC1614』マルチチャネル・インダクタンス-デジタル・コンバータ製品ファミリをはじめとしたTI独自の誘導性近接センシング向けIC製品ポートフォリオに追加されます。

LDC0851』の特長と利点

・安定したスレッショルド: 差動アーキテクチャによって、温度や湿度といった様々な環境条件の変動や構成部品の経時変化に依存しない、安定したスレッショルドで動作。長期間にわたって安定した動作が可能

・高精度: ホールセンサなどの磁気を使った手法と比較して最大10倍も高い、1パーセント未満のスイッチング精度を実現。製造時の校正作業を軽減

 

・高い信頼性: 油分、ごみやちりなどの絶縁性の汚染物質に対して高い耐久性を提供。製品寿命を延長し、メンテナンス費用を削減。また直流の磁界には影響を受けないことから、幅広い動作環境で高い堅牢性と信頼性を提供

 

・低消費電力: 消費電流は10サンプル/秒時に平均 20μA未満で動作。これは、競合ソリューションと比較して 1/5の超低消費電流

 

 

迅速なシステム設計に役立つ開発ツールTIでは、『LDC0851』を簡単に設定でき、プログラミング不要でシステムへの組み込みを開始できる『LDC0851EVM』 評価モジュールを、TI storeや販売特約店から単価(参考価格)20ドルで供給中です。

TI DesignsのTIDA-00828: インクリメント・ロータリー・エンコーダのリファレンス・デザインは、『LDC0851』を搭載した簡単な32ポジションのエンコーダの設計例です。このシステムでは、2個の『LDC0851』誘導性スイッチを使って 32分割のポジションと回転方向を検出でき、システム設計者は簡単にポジション数を増減することもできます。その他、多数の誘導センシング・リファレンス・デザインは、TI Designs リファレンス・デザイン・ライブラリから参照できます。

システム設計者は、TIの WEBENCH® Coil Designer を使うことで、誘導性センサを使った設計をただちに開始できます。このオンライン・ツールは、アプリケーションやシステム要件に適合したセンサ・コイルを短期間で設計できます。さらに、最適な設計結果を多様なCAD(コンピュータ支援設計)ツールにエクスポートすることで、センサ・コイルを迅速にシステム基板上へ組み込むことが可能です。

 
パッケージ、供給、価格
『LDC0851』 は2mm×2mmの8ピンWSONパッケージで、TI storeや販売特約店から供給されます。1,000個受注時の単価(参考価格)は0.38ドルです。

TI 誘導性センシング製品ポートフォリオに関する情報

 

 『LDC0851』 のデータシートをダウンロード

 

・ブログ記事「スイッチ・アプリケーションの簡素化手法」(英語)を参照

 

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